一汁三菜 簡素で最高のおもてなし

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京料理『一汁三菜のおもてなし』

平安時代、宮廷や貴族の宴会で出されていた料理は、有職(ゆうそく)料理に。
鎌倉時代から安土桃山時代にかけては、武家の料理である本膳料理、禅宗の寺の食事で
肉や魚を使わない精進料理、そして茶の湯から発展した懐石料理が登場しました。
これらが融合して現在の「京料理」が成り立っています。

安土桃山時代に千利休が禅宗の影響を受けた「わび茶」を大成させると、
その料理も一汁三菜を基本とする簡素なものへと変化し、「もてなし」の精神が
重視されるようになりました。

禅の精神や美意識を取り入れた懐石料理は現代の京料理にも受け継がれ、
四季の風趣を織り込んだ見た目美しい独自の食文化として発展してきたのです。