数寄屋造り建築と庭園から見る技巧と美意識の探求

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日本庭園・對龍山荘(たいりゅうさんそう)

七代目小川治兵衛の「傑作」として誉れ高いこの庭園は、1988年に国の名勝に指定された。
遠中近が溶けあう風景・錯覚を使った水音・時間によって交差する光と影。
「感じ取る人」がいなければ、この庭園に仕込まれた美しさは、いつまでたっても完結しない。

まさにこの對龍山荘は「五感で味わう」空間なのだ。隈研吾氏はこうも言っている。
「庭とは絶えず、自然以上のものである。モノの消費に飽きた人間のための、
社交空間を庭と呼んだのである」

現代の我々にとって時代を超えた社交空間がどのような存在であるのかを日本庭園と
数寄屋建築の技巧視点から探ることができる。